第61回日本平滑筋学会総会

ご挨拶

このたび第61回日本平滑筋学会総会を拝命させていただくこととなり、母校名古屋大学での開催のための準備を進めています。名古屋大学では、1988年に第30回総会(富田忠雄 先生、生理学)が、鶴舞キャンパス近くの名古屋市中小企業振興会館で開催され、多くの最新の話題が発表されました。それからさらに30年の月日が流れ、再び名古屋大学が担当して日本平滑筋学会総会が開催する運びとなりました。今回はメインキャンパス東山・不老町の野依記念学術交流館で行います。長い歴史がある本会を、節目の時に主催させていただけることを、たいへん栄誉に感じております。

昨今、健康への考えが、大きく変ろうとしています。主要な致死的感染症が克服されつつあり、日本だけでなく世界レベルで高齢化が進行しています。私たちは、ついに人生100年時代を迎えようとしております。人の体細胞は、テロメア長を考えると120歳まで分裂を続けるのが正常で、これが生物としての真の寿命となります。他方、私たちの使う暦は十干と十二支で作られ、通常は60年で一回りとされます。しかし十干 × 十二支の組み合わせ計算ですから、実は60年を二回りする120年が本当の単位です。このように読み解くことで、暦は人の寿命を表現したものと論じられることがあります。暦ができた太古の昔に、この寿命を全うする生命環境が与えられたのは、王族など一握りの人々だったようですが。

現在の日本では、ほぼ全ての人が生物としての寿命を全うしうる環境が整いつつあります。人生は二回り目が大切。「周而復始」。超高齢化が問題のような論調もありますが、この二回り目の人生は、実は生物として与えられた本来あるべき姿であり、その実現は素晴らしいものであるはずです。二回り目の素晴らしさを実現する方策として、健康長寿とその健康長寿を生かす社会環境整備の重要性が指摘されています。

本学会が取り扱う平滑筋は、正に健康長寿に大きく貢献します。則ち、栄養摂取、排泄、全身循環など、二回り目のQOLに直結する臓器・組織に広く分布し、さらに少子化対策に重要な生殖器の管腔も平滑筋で構築されています。日本平滑筋学会も、いよいよ二回り目を迎えました。今回の総会では、社会変化に則し健康長寿社会へ貢献するとともに、本学会の永く続くありかたを見出したいものです。

第61回日本平滑筋学会総会
会長 中山晋介
名古屋大学大学院医学系研究科 細胞生理学

主催事務局
〒466-8550 名古屋市昭和区鶴舞町65
名古屋大学大学院医学系研究科 細胞生理学・分子動態学
TEL: (052) 744-2045/2099  FAX: (052) 744-2048
E-mail: jssmr61@med.nagoya-u.ac.jp ※@を半角に置き換えてください。
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